憲法・法律・命令・条例など、国内にはさまざまな形式の法があります。これらの内容が矛盾した場合に、どの法を優先して適用するかを決める考え方が法の形式的効力です。
法の形式的効力とは
法の形式によって決まる優先順位
法の形式的効力とは、憲法や法律、命令など、法の形式ごとに認められる効力の強さをいいます。
複数の法の内容が衝突する場合、原則として上位にある法が下位の法に優先します。
たとえば、命令が法律と異なる内容を定めている場合、法律が優先されます。
憲法・法律・命令の優先順位
憲法は国内の最高法規
憲法は、わが国の最高法規です。そのため、法律や命令は憲法に反する内容を定めることができません。
法律は命令より優先される
法律は、国民の代表である国会が制定します。行政機関が制定する命令よりも強い効力を持ち、命令は法律に反しない範囲で定められます。
命令の種類
命令は、内閣などの行政機関が制定する法です。命令は、政令・府令・省令・規則などに分類されます。政令は内閣が制定し、府令は内閣総理大臣が発し、省令は各省の大臣が制定します。規則には、衆議院が制定する議院規則などがあります。
基本的な優先順位は、次のとおりです。
憲法 > 法律 > 命令
上位法と下位法が矛盾する場合は、原則として上位法を優先します。
条例と法の形式的効力の関係
条例は地方公共団体が制定する法
条例は、都道府県や市町村などの地方公共団体が、法令に違反しない程度で自主的に制定する法です。
条例も上位法に従う
条例は、法令に違反することができません。条例が法律に違反する場合には法律が優先されるため、条例によって法律に反するルールを定めることはできません。
まとめ
- 法の形式的効力とは、法の形式ごとに決まる効力の強さ
- 法が矛盾する場合は、原則として上位法が下位法に優先する
- 基本的な順位は、憲法 > 法律 > 命令
- 条例も、法令に違反できない
