行政とは?立法・司法との違いと行政国家現象をわかりやすく解説

行政とは、国家作用のうち、立法と司法を除いた幅広い作用を指します。日本国憲法では、基本的人権を保護するため、国家権力を立法・行政・司法に分散させています。

この記事では、行政の意味、立法・司法との違い、行政国家現象について、法律初心者にも分かりやすく説明します。

行政とは?立法・司法以外の国家作用

行政は三権分立における国家作用の1つ

国家作用は、立法・行政・司法の3つに分けられます。立法を担うのは国会、司法を担うのは裁判所です。行政を担う組織には、省や庁などの行政組織、地方公共団体などがあります。

行政の活動には、国民の行動を規制する活動だけでなく、私人間の紛争を仲介したり、国民にサービスを提供したりする活動も含まれます。

行政の定義は「立法と司法を除いた国家作用」

行政は、行政の機能全般を対象とする幅広い概念です。そのため、行政を一言で定義するのは容易ではありません。

通説では、行政を国家作用のうち、立法と司法を除いたものと捉えます。

行政・立法・司法の違い

立法の役割

立法は、各種の法規を制定する国家作用です。日本では国会が立法を担います。

司法の役割

司法は、具体的な事件が発生した場合に、法規を適用して解決を図る国家作用です。日本では裁判所が司法を担います。

行政の役割

行政は、立法と司法を除いた国家作用であり、行政組織の活動全般を含みます。国民の行動を規制する活動に加え、紛争の仲介やサービスの提供など、活動範囲が広い点に特徴があります。

国家作用 主な役割 主な機関
立法 各種の法規を制定する 国会
行政 立法と司法を除いた幅広い国家作用 省・庁、地方公共団体など
司法 事件に法規を適用して解決を図る 裁判所

行政の活動には、国民の行動を規制するものだけでなく、私人間の紛争を仲介したり、国民にサービスを提供したりするものもあります。

行政国家現象とは?行政の役割が拡大する現象

行政国家現象の意味

行政の活動場面が増え、行政組織が肥大化し、三権の中でも行政がもっとも大きな権力を有するようになることを行政国家化といいます。このような行政活動の広がりを行政国家現象と呼びます。

なぜ行政国家現象が生じるのか

現代の行政は、国民の行動を規制するような権力的な活動にとどまらず、私人間の紛争を仲介したり、国民にサービスを提供したりするなど、活動範囲が広がっています。

このような行政活動の広がりが、行政組織の肥大化を生み、行政国家現象につながっています。

まとめ:行政とは、立法と司法以外の幅広い国家作用

行政とは、通説上、国家作用のうち立法と司法を除いたものです。立法は国会が法規を制定し、司法は裁判所が事件に法規を適用して解決を図ります。一方、行政は、国民の行動を規制する活動だけでなく、紛争の仲介やサービスの提供など、幅広い活動を行います。行政活動の広がりによって行政組織が肥大化し、行政が三権の中でもっとも大きな権力を有するようになる現象が、行政国家現象です。