私法と公法の違いとは?具体例でわかりやすく解説

世の中の法律は、誰と誰との関係を規律するかによって、「私法」と「公法」に大きく分けることができます。

私法と公法の違いとは?

私法は「私人と私人」の関係を規律する法律

私法とは、私人と私人との関係を規律する法律です。

私法の代表例として、民法、商法、会社法が挙げられます。

公法は「公的な機関と私人」の関係を規律する法律

公法とは、公的な機関と私人との関係を規律する法律です。

公法の代表例として、行政法や憲法が挙げられます。

私法と公法の違いを一覧で整理

区分規律する関係主な法律
私法私人と私人民法、商法、会社法
公法公的な機関と私人行政法、憲法

具体例でわかる私法と公法の違い

食品衛生法に基づく許可を受けた飲食店の例

Aさんは、食品衛生法に基づくC保健所の許可を受けて、飲食店を経営していました。ある日、Aさんの不注意で食中毒が発生し、顧客であるBさんが食中毒にかかって入院したとします。

AさんとBさんの関係は私法

AさんとBさんは、いずれも私人です。そのため、AさんはBさんに対して、食中毒によって生じた損害を賠償しなければなりません。このような私人と私人との関係を規律する法律が私法です。

Aさんと公的な機関の関係は公法

Aさんは、公的な組織から食品衛生法上の許可を受けて飲食店を経営していました。そのため、食中毒により、食品衛生法上のペナルティを受けることがあります。例えば、飲食店の一定期間の営業停止処分などです。

このような公的な機関と私人との関係を規律する法律が公法です。

私法と公法の見分け方

  • 私人と私人の関係であれば、私法の問題です。
  • 公的な機関と私人の関係であれば、公法の問題です。

同じ食中毒という出来事でも、AさんとBさんの損害賠償の問題は私法、Aさんと公的な機関との営業停止処分などの問題は公法として扱われます。

まとめ

私法は、私人と私人との関係を規律する法律で、民法・商法・会社法などが代表例です。一方、公法は、公的な機関と私人との関係を規律する法律で、行政法や憲法などが挙げられます。

食品衛生法に基づく許可を受けた飲食店の例のように、1つの出来事に私法と公法の両方が関係することもあります。