共有物にかかる費用は誰が負担する?立替金や持分取得のルール

共有物にかかる費用は、原則として共有者がそれぞれの持分に応じて負担します。共有者の一人が他の共有者の分まで支払ったときは、負担すべき金額の支払いを求めることができます。また、一定の条件を満たす場合には、相手の持分を取得することも可能です。

共有物にかかる費用は持分に応じて負担する

共有物と持分の基本

共有物とは、1つの物を複数人が共同で所有している状態です。持分は、その共有物について各共有者が持つ所有権の割合を意味します。

費用負担の基準となるのは、この持分です。たとえば、持分が3分の2の共有者と3分の1の共有者がいる場合、共有物に関する費用も原則としてその割合で分担します。持分が明らかでないときは、各共有者が平等の持分を持つものと推定されます。

共有者が負担する費用

各共有者は、共有物の管理費用を持分に応じて支払います。修繕費などの管理費用だけでなく、共有物に関するその他の負担も、原則として持分に応じて分担します。

たとえば、共有する建物の修繕費が50万円で、共有者の持分がそれぞれ3分の2と3分の1なら、負担額は原則として約33万3,333円と約16万6,667円です。

共有者の一人が費用を立て替えた場合

立替金の支払いを求められる

共有者の一人が、他の共有者の負担分も含めて費用を支払った場合、立替えた共有者は、他の共有者に対してその持分相当額の支払いを請求できます。請求できる金額は、原則として相手が本来負担すべき範囲です。

1年以内に支払われない場合の持分取得

費用を負担すべき共有者が、その義務を1年以内に履行しないときは、立替えた共有者は、相当の償金を支払って相手の持分を取得できます。

持分を取得した特定承継人にも請求できる場合

共有者の一人が、他の共有者に対して共有物に関する債権を持っている場合、その共有者から持分を取得した特定承継人に対しても、その債権を行使できます。

たとえば、AとBが甲建物を共有しており、BがAの負担すべき甲建物の管理費を立て替えた後、AからCが持分を取得した場合、BはCに対して立替金の支払いを請求できます。