当事者訴訟とは?形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟の違いを解説

当事者訴訟とは、行政事件訴訟法4条に定められた訴訟類型で、当事者間の法律関係を確認または形成する処分・裁決に関する訴訟、その他の公法上の法律関係に関する訴訟をいいます。

当事者訴訟は、形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟に分けられます。

当事者訴訟とは

当事者訴訟は、当事者間の法律関係を確認または形成する処分・裁決に関する訴訟や、公法上の法律関係に関する訴訟です。

  • 形式的当事者訴訟
  • 実質的当事者訴訟

両者を区別するには、どのような法律関係を争っているのか、そして誰を被告とする仕組みなのかを見ることが重要です。

形式的当事者訴訟とは

形式的当事者訴訟の意味

形式的当事者訴訟とは、当事者間の法律関係を確認または形成する処分・裁決に関する訴訟であり、法令によって、その法律関係の当事者の一方を被告とするものです。

当事者間の法律関係を争う訴訟ですが、実質的には公権力の行使について争う訴訟形態です。

実質的当事者訴訟とは

実質的当事者訴訟の意味

実質的当事者訴訟とは、公法上の法律関係に関する訴訟です。

行政事件訴訟法4条は、特に「公法上の法律関係に関する確認の訴え」を実質的当事者訴訟の例として示しています。

実質的当事者訴訟が問題となる場面

行政指導や行政立法など、抗告訴訟が認められない行政の行為をめぐって争いが生じることがあります。この場合でも、確認の利益が認められれば、当事者訴訟として確認の訴えを提起できます。

形式的当事者訴訟と実質的当事者訴訟の違い

比較項目 形式的当事者訴訟 実質的当事者訴訟
対象 当事者間の法律関係を確認・形成する処分・裁決に関する訴訟 公法上の法律関係に関する訴訟
被告 法令で定められた法律関係の一方当事者 訴訟の内容に応じて定まる
争いの実質 当事者間の法律関係を争うが、実質的には公権力の行使について争う 公法上の法律関係について争う

一言でいえば、形式的当事者訴訟は当事者間の法律関係を争う形式で、実質的には公権力の行使をめぐる訴訟です。これに対し、実質的当事者訴訟は公法上の法律関係そのものを争う訴訟と整理できます。