取締法規に違反した契約は無効?無許可営業による契約の効力を解説

法律上の許可を受けずに営業していた場合、その営業に関連して締結された契約は無効になるのでしょうか。

取締法規に違反していたとしても、契約が直ちに無効になるとは限りません。食品衛生法に関する判例では、無許可営業であることを知りながら行われた食肉の買入契約について、契約は無効ではないと判断されています。

食品衛生法の無許可営業に関する最高裁判例

食品衛生法に基づき許可が必要とされているにもかかわらず、食肉販売の営業許可を受けていない者が、無許可営業であることを知りながら食肉を買い入れた事案が問題となりました。

この食肉の買入契約が有効かについて、最高裁判所は、食品衛生法は取締法規にすぎないとして、食肉販売の営業許可を受けていない者が行った食肉の買入契約は無効ではないと判断しました。

つまり、食品衛生法上の営業許可を受けていないことだけを理由として、食肉の買入契約まで無効になるわけではないとされたのです。

判例のポイント

  • 食品衛生法は取締法規である
  • 食肉販売の営業許可を受けていない者が行った食肉の買入契約である
  • 無許可営業であることを知りながら行われた契約でも、無効とはされなかった

もっとも、この判例は食品衛生法に基づく食肉販売の営業許可に関するものです。取締法規に違反する契約については、問題となる法律や契約の内容を踏まえて検討する必要があります。

まとめ

  • 取締法規に違反した契約でも、当然に無効になるとは限らない
  • 食品衛生法上の食肉販売の営業許可を受けていない者が行った食肉の買入契約について、最高裁は無効ではないと判断した
  • 無許可営業であることを知っていた場合でも、この判例では契約は無効とされなかった