意思表示とは?動機・効果意思・表示意思・表示行為の関係を解説

意思表示とは、法律効果を発生させようとする意思を外部に表示する行為です。意思表示は、「意思」と「表示」から構成されます。

意思表示を構成する4つの段階

意思表示は、一般に次のような過程をたどります。

  1. 動機
  2. 内心的効果意思(真意)
  3. 表示意思
  4. 表示行為

動機

動機とは、意思表示をするに至ったきっかけや理由です。

内心的効果意思(真意)

内心的効果意思とは、法律効果を発生させようとする内心の意思です。

表示意思

表示意思とは、内心の効果意思を外部に表示しようとする意思です。

表示行為

表示行為とは、効果意思を外部に表示する行為です。

4つの段階の具体例

例えば、Aが「3年後に鉄道の駅が新設される予定である」という新聞報道を見て、「3年後に近隣に鉄道の駅が新設される予定であり、通勤に便利だから」と考え、不動産業者Bに対して「甲建物を購入したい」と伝えた場合、次のように整理できます。

  • 動機:3年後に近隣に鉄道の駅が新設される予定であり、通勤に便利だから
  • 内心的効果意思(真意):甲建物を購入したいという考え
  • 表示意思:不動産業者Bを訪問して甲建物を購入したいと伝えようという考え
  • 表示行為:実際に不動産業者Bに対し、「甲建物を購入したい」と伝えること

動機と意思表示の関係

動機は、意思表示をするに至ったきっかけ(縁由)にすぎないため、意思表示の要素ではないと考えられます。

ただし、法律行為の基礎とした事情についての認識が真実に反する動機の錯誤では、動機が重要な意味を持ちます。

まとめ

意思表示とは、法律効果を発生させようとする意思を外部に表示する行為です。意思表示は、一般に「動機」「内心的効果意思(真意)」「表示意思」「表示行為」という過程をたどります。動機は意思表示の要素ではないと考えられますが、動機の錯誤では重要な意味を持ちます。