実体法と手続法の違いとは?刑法・民法・訴訟法の関係を解説

実体法と手続法は、法律の役割を理解するうえで基本となる分類です。簡単にいうと、実体法は権利義務や犯罪・刑罰の内容を定め、手続法はその内容を実現するための手続を定める法律です。

実体法と手続法の違い

実体法とは、犯罪や権利義務の内容を定める法律

実体法は、犯罪と刑罰や、権利義務の発生・変更・消滅など、法律関係の内容を定めます。犯罪と刑罰について定める刑法のほか、権利義務を定める民法、商法などが実体法に該当します。

手続法とは、実体法の内容を実現するための手続を定める法律

手続法は、実体法で定めた内容を実現するための法律です。代表例は、刑罰を科すための手続を定める刑事訴訟法、民事裁判の手続を定める民事訴訟法、不動産登記の手続を定める不動産登記法です。

実体法と手続法の違いを一覧で整理

分類 定める内容 主な例
実体法 犯罪・刑罰、権利義務の内容 刑法、民法、商法
手続法 実体法で定めた内容を実現するための手続 刑事訴訟法、民事訴訟法、不動産登記法

実体法で定めた内容を実現するために、手続法が具体的な手続を定めています。

刑法・民法・訴訟法はどのように関係するのか

刑法と刑事訴訟法の関係

刑法は、犯罪と刑罰を定める実体法です。一方、刑事訴訟法は、刑法で定められた刑罰を科すための手続を定めます。刑法には、どのような手続によって刑罰を科すかについての規定はなく、その手続は刑事訴訟法に定められています。

民法と民事訴訟法の関係

民法は、私人間の権利義務を定める実体法です。民事訴訟法は、民法などの実体法で定められた権利を、民事裁判によって実現するための手続法です。

訴訟法は、刑事・民事それぞれの実体法を実現する

刑事事件では刑法と刑事訴訟法が、民事事件では民法などの実体法と民事訴訟法が関係します。実体法と手続法は別々に働くのではなく、実体法で定めた内容を手続法によって実現する関係にあります。

実体法と手続法を理解するポイント

  • 実体法は、権利義務や犯罪・刑罰の内容を定める
  • 手続法は、実体法で定めた内容を実現する手続を定める
  • 刑法と刑事訴訟法は、犯罪・刑罰と刑事手続の関係にある
  • 民法と民事訴訟法は、私人間の権利義務と民事裁判の関係にある

まとめ

実体法とは、犯罪・刑罰や権利義務の内容を定める法律です。手続法とは、実体法で定められた内容を実現するための法律です。刑法と刑事訴訟法、民法と民事訴訟法のように、実体法と手続法は互いに関係しています。