不作為の違法確認の訴えとは?行政庁が処分しない場合の訴訟を解説

不作為の違法確認の訴えとは、行政庁が法令に基づく申請に対し、相当の期間内に何らかの処分または裁決をすべきにもかかわらず、これをしないことについて、違法の確認を求める訴訟です。

不作為の違法確認の訴えとは

行政庁が処分や裁決をしないことの違法確認を求める訴訟

不作為の違法確認の訴えは、行政事件訴訟法3条5項に定められた抗告訴訟の一つです。

行政庁が、法令に基づく申請に対し、相当の期間内に処分または裁決をすべきにもかかわらず、これをしない場合に、その不作為が違法であることの確認を求めます。

処分や裁決とは

処分とは、行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為をいいます。判例上、処分とは、国または公共団体が行う行為のうち、その行為によって直接国民の権利義務を形成し、またはその範囲を確定することが法律上認められているものをいいます。

裁決とは、審査請求その他の不服申立てに対する行政庁の裁決、決定その他をいいます。

不作為の違法確認の訴えのポイント

法令に基づく申請があること

不作為の違法確認の訴えは、行政庁に対する法令に基づく申請を前提とします。

相当の期間内に処分または裁決がされていないこと

行政庁が、相当の期間内に処分または裁決をすべきにもかかわらず、これをしていないことが必要です。

不作為の違法確認の訴えとほかの抗告訴訟との違い

処分の取消しの訴えとの違い

処分の取消しの訴えは、行政庁の処分その他公権力の行使に当たる行為の取消しを求める訴訟です。

これに対し、不作為の違法確認の訴えは、行政庁が法令に基づく申請に対して処分または裁決をしないことについて、違法の確認を求める訴訟です。

義務付けの訴えとの違い

不作為の違法確認の訴えは、行政庁が処分または裁決をしないことについて、違法の確認を求めるものです。

これに対し、義務付けの訴えは、行政庁に対して処分や裁決をすべき旨を命ずることを求める訴訟です。

まとめ

不作為の違法確認の訴えは、行政庁が法令に基づく申請に対し、相当の期間内に処分または裁決をすべきにもかかわらず、これをしないことについて、違法の確認を求める抗告訴訟です(行政事件訴訟法3条5項)。

  • 法令に基づく申請があること
  • 行政庁が処分または裁決をすべきこと
  • 相当の期間内に処分または裁決がされていないこと
  • 不作為について違法の確認を求めること

行政庁に処分や裁決をすべき旨を命じてもらいたい場合は、義務付けの訴えが問題になります。