共有とは、1つの物を数人で共同所有することです。たとえば、夫婦で建物を共同購入した場合や、土地の所有者が亡くなって複数人が相続人となった場合、その建物や土地は共有となります。
共有とは、1つの物を複数人で所有すること
共有の意味
共有している人を共有者といいます。共有者は、それぞれ共有物について「持分」を持ちます。
持分とは、共有者が有する所有権の割合です。持分は、建物の1階部分や土地の東側といった物理的な区画ではなく、共有物全体に対する割合を意味します。
持分とは、共有者が持つ所有権の割合
持分の意味
持分は、「2分の1」「4分の1」のように割合で表します。たとえば、ある建物について、姉が2分の1、弟が3分の10、妹が5分の1の持分を持つ場合、3人が建物全体についてそれぞれその割合の所有権を持つという意味です。建物をその割合どおりに物理的に分けて所有するわけではありません。
持分の決め方
持分は、共有者間の合意によって決めることができます。共有者は、持分を均等な割合にすることも、実際の出資額に応じて異なる割合にすることも可能です。
たとえば、3人で3,000万円の建物を購入し、姉が1,500万円、弟が900万円、妹が600万円を負担したとします。この場合、出資額に応じて、姉を2分の1、弟を10分の3、妹を5分の1と定められます。一方で、3人の合意により、全員を3分の1ずつとすることもできます。
持分が明らかでない場合は等しいものと推定される
共有者ごとの持分が明らかでない場合、民法250条により、各共有者の持分は等しいものと推定されます。共有者が2人ならそれぞれ2分の1、3人ならそれぞれ3分の1です。
ただし、「推定」とは、必ず等分になるという意味ではありません。持分について別の合意などが明らかになれば、その内容に従います。
まとめ
- 共有とは、1つの物を複数人で共同所有すること
- 持分とは、各共有者が持つ所有権の割合
- 持分は、共有者間の合意によって決められる
- 持分が明らかでない場合は、等しいものと推定される
