判決・決定・命令の違いとは?裁判の形式上の区別を解説

裁判所がする裁判には、「判決」「決定」「命令」という形式上の区別があります。いずれも裁判所側の判断ですが、主に判断の対象、手続の進め方、判断する主体が異なります。

判決・決定・命令の違いを一覧で比較

区分 主な対象 口頭弁論 判断する主体
判決 訴訟事件の終局的判断その他の重要な事項 原則として必要 裁判所
決定 訴訟指揮、迅速を要する事項、付随的事項など 不要 裁判所
命令 決定と同様の簡易な方式による裁判 不要 個々の裁判官

つまり、判決は訴訟事件の終局的判断その他の重要な事項について行われ、決定と命令は判決よりも簡易な方式で行われます。決定と命令を分ける大きなポイントは、誰が判断するかです。

判決とは

判決とは、訴訟事件の終局的判断その他の重要な事項について、裁判所がする裁判です。

判決は、原則として口頭弁論に基づいて行われます。刑事訴訟では、口頭弁論に相当する手続を「公判」と呼びます。

告知方法も定められており、民事訴訟では公開法廷における言渡し、刑事訴訟では宣告によって行われます。

なお、家庭裁判所が家事事件や少年事件について行う「審判」は、判決には含まれません。これらの審判は、原則として口頭弁論によらない簡易な手続で行われます。

決定と命令の違い

決定とは

決定は、訴訟指揮、迅速を要する事項、訴訟に付随する事項などについて行われます。判決より簡易な方式であり、口頭弁論を経る必要はありません。

決定を行うのは、個々の裁判官ではなく、裁判所という機関です。

命令とは

命令も、判決より簡易な方式で行われ、口頭弁論を経る必要がありません。ただし、裁判所が機関として行う決定とは異なり、命令は個々の裁判官が機関として行います。

決定及び命令の告知は、相当と認められる方法で告知をすることにより、その効力を生じます。

まとめ|判決・決定・命令は何が違うのか

  • 判決:訴訟事件の終局的判断その他の重要な事項について、裁判所がする裁判
  • 決定:訴訟指揮、迅速を要する事項、付随的事項などについて、裁判所が簡易な方式で行う裁判
  • 命令:判決より簡易な方式で行われ、個々の裁判官がする裁判

特に覚えておきたいのは、決定は裁判所が行い、命令は個々の裁判官が行うという違いです。