特別法と一般法は、法律が適用される範囲の広さによって区別されます。一般法が幅広い事項を対象とするのに対し、特別法は特定の分野や取引などに適用されます。
同じ事項について両者の規定が矛盾する場合は、原則として特別法が一般法に優先します。ただし、法律が制定された時期も関係するため、新しい法律と古い法律の関係も確認しなければなりません。
特別法と一般法の違い
特別法とは
特別法とは、適用される対象や場面が限定された法律です。特定の取引などにだけ適用される法律が該当します。
一般法とは
一般法とは、適用対象が限定されておらず、幅広い場面に共通して適用される法律です。
両者の関係
特別法と一般法は、適用範囲の広さによって区別されます。一般法が広い範囲を対象とし、その一部の場面について特別法が別のルールを定める、という関係になることがあります。
たとえば、商法は商売に関する取引に限定して適用されますが、民法は商売だけでなく、さまざまな取引に適用されます。この場合、商法が特別法、民法が一般法の関係にあります。
一般法と特別法が矛盾する場合は、特別法が優先される
一般法と特別法が同じ事項について異なるルールを定めている場合は、特別法が一般法に優先し、特別法を適用します。
もっとも、特別法にその事項についての規定がない場合や、両者の規定が矛盾しない場合まで、常に特別法だけを適用するわけではありません。特別法の対象となる事項について規定があり、一般法と内容が衝突するときに、特別法が優先されます。
新しい法律と古い法律が関係する場合の例外
法律の新旧が問題となる場合は、原則として、後から制定された後法(新法)が、先に存在する前法(旧法)に優先します。
しかし、後法が一般法で、前法が特別法である場合は例外です。この場合は、前法である特別法が優先します。つまり、「新しい法律なら必ず優先する」とは限りません。
| 法律の関係 | 原則として優先される法律 |
|---|---|
| 一般法と特別法が矛盾する | 特別法 |
| 後法と前法が矛盾する | 後法(新法) |
| 後法が一般法、前法が特別法 | 前法(特別法) |
まとめ
特別法は適用対象が限定された法律、一般法は幅広い事項に適用される法律です。両者の規定が同じ事項について矛盾する場合は、原則として特別法が優先されます。
法律の新旧では後法が優先するのが原則ですが、後法が一般法で前法が特別法の場合は、前法である特別法が優先します。
