「国際公法」と「国際私法」は、どちらも国境を越える問題に関係しますが、対象と役割が異なります。国際公法は国家間の関係を規律し、国際私法は自国と他国の私法関係について、どの国の法律を適用するかを決める法分野です。
国際公法と国際私法の違い
国際公法とは
国際公法は、一般に「国際法」と呼ばれる分野です。国家間の関係を規律します。
主な法の存在形式には、国家間の明示の合意による条約と、国家間の黙示による国際慣習法があります。
国際私法とは
国際私法は、自国と他国の私法関係が問題となった場合に、どの国の法律を適用するかを決定する法分野です。
日本では、準拠法を決める基本的なルールが「法の適用に関する通則法」に定められています。
| 項目 | 国際公法 | 国際私法 |
|---|---|---|
| 対象 | 国家間の関係 | 自国と他国の私法関係 |
| 役割 | 国家間の関係を規律する | 適用する国の法律を決める |
| 法の例 | 条約・国際慣習法 | 法の適用に関する通則法 |
準拠法とは?国際私法で適用する法律を決める仕組み
準拠法の意味
準拠法とは、国際私法によって決められる、適用すべき国の法律をいいます。日本では、準拠法を決める基本的なルールが「法の適用に関する通則法」に定められています。
つまり、国際私法が「どの国の法律を適用するかを決める法」であり、準拠法は、その結果として適用される法律です。
準拠法の決まり方
準拠法は、法律関係の種類ごとに定められたルールに従って決まります。たとえば、日本人と外国人が婚姻する場合、原則として各当事者についてそれぞれの本国法が適用されます。
また、日本人が外国でケガを負った場合の不法行為については、原則として、加害行為の結果が発生した地の法が適用されます。
まとめ
- 国際公法は、国家間の関係を規律する。
- 国際私法は、自国と他国の私法関係について、適用する国の法律を決める。
- 準拠法とは、国際私法によって決められ、適用される法律である。
両者は国際的な問題を扱う点では共通しますが、国家間の関係を扱うのか、自国と他国の私法関係に適用する法律を決めるのかという点で異なります。
