判例法とは?日本の判例の扱いと法源としての位置づけを解説

判例法とは、裁判所が示した判決例が、後の裁判で先例として機能することをいいます。判例法は、文字や文章で制定された憲法・法律・命令などの成文法に対し、不文法の一例として説明されます。

ただし、裁判所の判決が一度出されれば、直ちに法律と同じ効力を持つという意味ではありません。後の事件で先例として機能する点が、判例法の特徴です。

日本では判例に法的な拘束力があるのか

裁判官に判例遵守を義務づける法令の規定はない

日本では、裁判官が先に出された判例に従わなければならないことを義務づける法令の規定はありません。そのため、判例は法律や命令のように、裁判官を形式的に拘束するものとは異なります。

最高裁判所の判例は重要な先例

もっとも、最高裁判所の判例は、重要な先例として取り扱われます。日本では、判例法によって成文法が補われています。

判例法の法源としての位置づけ

英米法系と大陸法系の違い

英米法系の国では、判例が後の事件に対して法的な拘束力を有する法源として扱われてきました。一方、大陸法系の国では、従来、判例は法源とは考えられていませんでした。ただし、現在では大陸法系の国でも、判例が補充的な法源として認められています。

日本では成文法を補う役割を担う

日本は、明治時代に大陸法系の制度を受け継ぎ、成文法主義をとっています。

一方で、日本では判例法によって成文法を補っています。日本の判例は、英米法系の国のように後の事件に対して法的な拘束力を有するものではなく、重要な先例として成文法を補うものと位置づけられます。

まとめ

  • 判例法とは、裁判所の判決例が後の裁判で先例として機能すること
  • 日本には、裁判官に判例遵守を義務づける法令の規定はない
  • 最高裁判所の判例は、重要な先例として取り扱われる
  • 日本では、判例法が成文法を補っている