行政から「対応を見直してください」「一定の措置を取ってください」と求められることがあります。このような行政機関からの働きかけは、行政指導にあたる可能性があります。
行政指導は、法律に基づく命令とは異なり、相手方を法的に拘束しません。ここでは、行政指導とは何か、助言・勧告との関係、従わない場合の扱いを解説します。
行政指導とは
行政指導の意味
行政指導とは、行政機関が行政上の目的を実現するため、国民などに対して一定の対応をするよう求める行為です。法律上の命令ではなく、行政機関からの要請や働きかけにあたります。
行政指導の法的な性質
行政指導は、ただのお願いごとであるため、相手方が従わなくても、強制措置や罰則が科されることはありません。
行政指導については、行政手続法に定義や、行政指導をする際のルールなどが定められています。また、強制力がないため、行政指導を行う場合には、必ずしも法律の根拠が必要となるわけではありません。
助言・勧告との違い
助言・勧告は行政指導として用いられる表現
行政指導では、「助言」や「勧告」などの表現が使われることがあります。いずれも、行政機関が行政上の目的を実現するために行う働きかけです。
名称が「助言」や「勧告」であっても、行政指導は強制力を持たないため、相手方が従わないことだけを理由として、強制措置や罰則が科されることはありません。
| 表現 | 位置付け | 強制力 |
|---|---|---|
| 行政指導 | 行政上の目的を実現するための要請や働きかけ | ない |
| 助言 | 行政指導で使われる表現 | ない |
| 勧告 | 行政指導で使われる表現 | ない |
行政指導に強制力はある?
従わないことを理由に強制措置や罰則は科されない
行政指導は、相手方へのお願いごとです。そのため、行政指導に従わないことを理由として、強制措置や罰則が科されることはありません。
一方、行政行為とは、行政庁が法律を根拠として、国民に具体的な命令などをする行為です。行政行為に従わない場合には、法律の定めに基づき、強制措置が講じられることがあります。行政指導と、法律に基づく命令は区別して考える必要があります。
まとめ
- 行政指導とは、行政機関が国民などに一定の対応を求める働きかけである
- 助言や勧告は、行政指導で使われる表現である
- 行政指導には強制力がなく、必ずしも法律の根拠を必要としない
- 行政指導に従わないことを理由として、強制措置や罰則が科されることはない
