信義則とは?民法上の意味と契約における適用をわかりやすく解説

信義則とは、具体的な事情のもとで、相手方から一般に期待される信頼を裏切らないよう、誠意をもって行動しなければならないという民法上の原則です。民法1条2項は、権利の行使や義務の履行について、信義に従い誠実に行うことを求めています。

契約では、契約の趣旨を解釈するときや、契約上の権利を行使するときなどに問題になります。また、契約が成立する前の準備・交渉段階でも、信義則上の注意義務違反を理由に損害賠償責任が認められる場合があります。

信義則とは?民法1条2項が定める基本原則

信義則の意味

民法1条2項は、「権利の行使及び義務の履行は、信義に従い誠実に行わなければならない」と定めています。

これは、私人が具体的事情のもとで、相手方から一般に期待される信頼を裏切ることのないよう、誠意をもって行動しなければならないという意味です。

信義則は契約以外にも適用される

信義則は、契約関係だけに適用されるルールではなく、民法全体に適用される基本原則です。

契約における信義則の適用場面

契約内容を解釈するときの基準になる

信義誠実の原則は、当事者がした契約の趣旨を解釈する場合にも、その基準となります。契約内容を判断するときは、契約の文言だけでなく、契約の趣旨なども踏まえて考えることになります。

契約上の権利行使・義務履行に求められる

契約上の権利を行使するときや義務を履行するときには、信義に従い誠実に行動しなければなりません。権利や義務を形式的に扱うのではなく、具体的事情のもとで、相手方から一般に期待される信頼を裏切らないようにすることが求められます。

契約締結前の準備段階にも及ぶ場合がある

契約がまだ成立していない段階でも、契約の準備や交渉における信義則上の注意義務違反を理由として、損害賠償責任が認められることがあります。

ただし、信義則は契約関係に限らず民法全体に適用される原則であり、その適用の有無は具体的な事情を踏まえて判断されます。

信義則を理解するときのポイント

信義則は、権利の行使や義務の履行について、信義に従い誠実に行うことを求める原則です。契約では、主に次の3つの場面で問題になります。

  1. 契約の趣旨を解釈するとき
  2. 契約上の権利を行使し、義務を履行するとき
  3. 契約締結前の準備・交渉を進めるとき

まとめ

信義則とは、権利の行使や義務の履行を、信義に従い誠実に行うべきとする民法1条2項の原則です。契約に限らず民法全体に適用されますが、契約では、契約の趣旨の解釈、権利行使・義務履行、契約締結前の準備・交渉段階などで問題になります。

契約上の判断では、具体的な事情を踏まえ、相手方から一般に期待される信頼を裏切らない誠実な行動が求められます。